top of page

問31 利益が出ていれば、会社は安泰か?

第4章 会社の未来

一言で答えると

利益は過去を示し、企業価値は未来への期待で決まります。

この問いを読み解く

利益が出ていれば、会社は安泰でしょうか。
答えは、「いいえ。」です。
もちろん、利益は大切です。
利益がなければ、事業を続けることはできません。
しかし、利益だけで会社の未来は決まりません。
利益とは、これまでの経営の結果です。
言い換えれば、過去の成績表です。
一方で、企業価値は何によって決まるのでしょうか。
株式市場も、投資家も、M&Aの買い手も、
見ているのは昨日ではありません。
この会社は、これからどんな未来を創るのか。
その期待に価値を付けています。
だから、今は利益が小さくても、高く評価される会社があります。
反対に、今は大きな利益を出していても、
未来への期待を失えば、企業価値は下がっていきます。
Future Value Theoryでは、
企業価値とは、「未来への期待の総和」であると考えます。
利益は、その期待を支える重要な土台です。
しかし、それだけでは十分ではありません。
社会は、この会社の未来を信じられるか。
社員は、この会社で挑戦したいと思えるか。
顧客は、この会社と歩み続けたいと思えるか。
その期待こそが、未来価値になります。
AI時代になるほど、効率化による利益の差は小さくなっていくでしょう。
だから最後に問われるのは、
今日の黒字ではなく、明日を信じてもらえる会社かどうか。
それが、未来価値なのです。

経営への示唆

利益は企業経営に不可欠ですが、それは過去の結果を示す指標です。
経営者が見るべきなのは、現在の利益だけではなく、未来に向けて期待を生み出せているかです。
顧客、社員、投資家が「この会社はこれから成長する」と信じられる状態をつくることが、持続的な企業価値向上につながります。
利益を守る経営から、未来価値を創る経営へ転換することが求められます。

あなたなら、どう考えますか

あなたの会社が毎月追いかけているのは、
利益だけでしょうか。
それとも、人々の未来への期待も育てているでしょうか。

bottom of page