問30 社員が指示待ちになるのは、なぜか?
第3章 経営の再定義
一言で答えると
答えを配り続けてきたからです。
この問いを読み解く
社員が、指示待ちになるのは、なぜでしょうか。
能力が低いからではありません。
やる気がないからでもありません。
答えを配る経営を、続けてきたからです。
「次はこれをやって。」
「正解はこれだ。」
「失敗しないように、この通りに。」
こうした指示を受け続けた人は、自分で考えるよりも、答えを待つほうが合理的になります。
間違えなくて済む。
怒られなくて済む。
評価も下がらない。
そうして、組織には「指示待ち」が増えていきます。
しかし、AI時代になると、このやり方は通用しません。
答えを出すことは、AIの得意分野だからです。
人間に求められるのは、答えを覚えることではなく、新しい問いを考えることになります。
だから、経営者やリーダーの役割も変わります。
答えを教える人ではなく、
問いを渡す人になるのです。
「このお客様は、本当に何を求めているだろう。」
「もっと良い方法はないだろうか。」
「私たちは、どんな未来を創りたいのだろう。」
こうした問いを受け取った人は、自分で考え始めます。
考える人が増えれば、組織は自ら動き始めます。
未来は、指示だけでは創れません。
問いが、人を成長させます。
問いが、組織を変えます。
そして、問いが、新しい未来を生み出します。
だからAI時代のリーダーは、
答えではなく、問いを配る人でなければならないのです。
経営への示唆
社員が主体的に動かない原因は、能力不足ではなく、組織が答えを与え続けてきたことにあります。
AI時代、答えを出すことはAIの役割になります。
企業が育てるべきなのは、自ら問いを立て、未来を創造できる人材です。
経営者やリーダーは、答えを指示する存在から、未来につながる問いを生み出す存在へ変わる必要があります。
あなたなら、どう考えますか
あなたは今日、
部下に答えを渡しましたか。
それとも、未来につながる問いを渡したでしょうか。